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2006.11.28

厄介者は、いったい誰なんだ?

【セイタカアワダチソウ】キク科。アキノキリンソウ属。北アメリカ原産。
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すっかり肌寒くなり、もう眼にすることがなくなったセイタカアワダチソウ。
つい最近まで線路脇や駐車場、空き地とあらゆるところに繁殖し、背丈の長いものは3メートルを越すものもあり、意識せずとも晩夏から秋にかけてご覧になった方も多いはず。

01seitaka.JPG


北アメリカ原産の帰化植物で、第二次世界大戦後に急速に広まったそうだ。
もとより観賞用として入ったとか、諸説あるようだが蜜源植物として優秀だったために養蜜業者が積極的に種子を散布したという話もあるらしい。
花粉を舞い散らせるのではなく、蜜蜂などによって花粉を媒介させるのだが“花粉症”の元凶であるなどと流布されたこともあり“厄介者”の烙印を捺されている哀れな植物だ。

02seitaka.JPG


僕が足繁く通う自然保護区でも、このセイタカアワダチソウを絶やし、ススキを増やす試みをしており、入園者に伐採を呼びかけたりしていた。
しかし特定外来品種として扱われているわけでもなく、確かにいたるところで群生するセイタカアワダチソウは、ススキの群生を凌駕するいきおいではある。
ススキの方が風流に観えるのはわかるが、夏の終わりの強い日差しの中、鮮やかな黄色の花部と緑の茎・葉は眼を観はる美しさを放っていると、僕は思う。
実際、米国ケンタッキー州では、セイタカアワダチソウは州花だったりする。

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セイタカアワダチソウは種子だけではなく地下根茎からも増殖するため、大繁殖する。
地下根茎からはアレロパシーという物質を分泌し、ススキやブタクサなど他の植物の発芽を強力に抑制するのだそうだ。
しかし、このアレロパシーが土中にたまり過ぎるとセイタカアワダチソウ自体も中毒を起こすそうで、何年か経つとススキなどに取って変わることもあるという。

04seitaka.JPG


05seitaka.JPG


旺盛な繁殖力を、自ら抑制する節度も持ち合わせているのである。
だから“厄介者”セイタカアワダチソウは、分をわきまえた植物であるともいえる。
最近では背丈の短いものも増えており、むやみに表土が流出することを抑制する貢献度もある。
住宅をフェンスのように覆ってしまう故、防犯上迷惑だといってもそれは人間のエゴでしかない。
人間だって増え過ぎると、“戦争”という愚かな自己淘汰をするではないか。
自然を克服することに全精力を費やして来た人類に、セイタカアワダチソウは真の“自然の摂理”を説いているような気がしてならない。







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この記事へのコメント
私も実はこの花、良くみると綺麗だなと思っていました。ただ、花期以外の時期はやっぱり見苦しかったりします。

でも人間の価値観だけで、これは増やす、これは絶やすって決めてしまうのも傲慢な話ですね。

実際アレルギーのある人はそうも言ってられないかもしれませんが。
Posted by てんてん at 2006.11.28 21:40 | 編集
なかなか素敵な記事に仕上がっているんではないですか?

高速道路の壁面では、すすきが復活しているようですよ。
人間が手を加えてコントロールするより、自然の摂理に任せておいたほうがうまくいくこともあると思います。
すすきとセイタカアワダチソウの戦い、見るほうも面白いかもしれません。
花粉症のアレルゲンだという濡れ衣は、払ってあげたいです。

(画像の数が少なかったからでしょうか、すんなり開けました。)
Posted by goro′s at 2006.11.29 02:07 | 編集
緑の下地に鮮やかな黄色の花、美しさを放っているという意見に賛成です。綺麗ですよ!
なぜススキなのか分かりません。
Posted by 名もなき花 at 2006.11.29 07:25 | 編集
てんてんさん

>私も実はこの花、良くみると綺麗だなと思っていました。ただ、花期以外の時期はやっぱり見苦しかったりします。

花前はそういう感もありますが、花後のフワフワも捨てがたいです(笑)。

>でも人間の価値観だけで、これは増やす、これは絶やすって決めてしまうのも傲慢な話ですね。

ですね!
人間は植物から、色々なものを得ているのに。

>実際アレルギーのある人はそうも言ってられないかもしれませんが。

本文にも書きましたが、真っ赤な嘘ですよ~。
Posted by noodles at 2006.11.29 16:49 | 編集
goro′sさん

>なかなか素敵な記事に仕上がっているんではないですか?

ありがとうございます。

>高速道路の壁面では、すすきが復活しているようですよ。
人間が手を加えてコントロールするより、自然の摂理に任せておいたほうがうまくいくこともあると思います。
すすきとセイタカアワダチソウの戦い、見るほうも面白いかもしれません。
花粉症のアレルゲンだという濡れ衣は、払ってあげたいです。

ゴローさんに聴いてから、色々調べていたんですが自然は本来の治癒能力を備えているんですね!

>(画像の数が少なかったからでしょうか、すんなり開けました。)
ゴローさんに観てもらえると、張り合いが出ます♪
Posted by noodles at 2006.11.29 16:53 | 編集
名もなき花さん

>緑の下地に鮮やかな黄色の花、美しさを放っているという意見に賛成です。綺麗ですよ!
なぜススキなのか分かりません。

はじめまして。
僕もそう思います。
だいたい、草花は我々人間のために美しくなるんじゃないですし!
Posted by noodles at 2006.11.29 16:55 | 編集
TBありがとうございました(^^)

今日の文はなかなか哲学的ですね。素適に纏めていらっしゃいます。

セイタカアワダチソウは、近くで見ると背の高さに圧迫感を感じるものの結構綺麗じゃん、
と思って眺めていました。
大型の植物だけにだだっ広い場所で伸び伸びと群れていると壮観で様になっていますね。
Posted by ポージィ at 2006.11.29 18:40 | 編集
ポージィさん

>TBありがとうございました(^^)
今日の文はなかなか哲学的ですね。素適に纏めていらっしゃいます。

ありがとうございます(照)。。

>セイタカアワダチソウは、近くで見ると背の高さに圧迫感を感じるものの結構綺麗じゃん、と思って眺めていました。
大型の植物だけにだだっ広い場所で伸び伸びと群れていると壮観で様になっていますね。

広~いところでの群生は本当に壮観で、思わず家内と「綺麗~~」と唸りましたよ♪
Posted by noodles at 2006.11.29 18:58 | 編集
何度もすみません。上の「名もなき花さん」は私です。
Posted by sakayu331 at 2006.12.01 06:53 | 編集
sakayu331さん

>何度もすみません。上の「名もなき花さん」は私です。

いえいえ。
わざわざ、ありがとうございます。
ハンドルネームを書き込まなかった場合、自動的に「名もなき花さん」となるように設定してあります(笑)。
Posted by noodles2 at 2006.12.01 18:52 | 編集
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