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2007.08.10

えらいぞ! ツユクサ♪

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せっかく接写距離1センチのカメラをもっているので、宝のもち腐れにならないように、ツユクサを観察してみました。

夏季、早朝4時頃花を咲き、昼過ぎには閉じてしまう短命なツユクサ。
多くの方が、HPでツユクサ観察をされています。
及ばずながら、僕もその不思議な生態を確認してみました~♪



まず、構造から。
・ミッキーの耳のような青い花弁が2枚。(下に3枚目の白い花弁がありますが、次の画像で確認してね)
・花弁のすぐ下に3本あるのが、仮雄しべπ字形。この形は様々あります。(下の画像のは、X字形です)
・その下に、もう一つの仮雄しべ1本。(これはわかりにくいですが、人の字形)
・雌しべ。
・最後に、ほんとの雄しべ2本。
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上の画像のものは雄しべがついた両性花ですが、この個体は、雌しべが発達していない雄花。
白い萼片が、確認できます。(午後には花が萎み、また萼片に包まれてしまう)
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このようにツユクサの花のほぼ4分の1は、雌しべが退化して短くなった雄花で、雄しべ、雌しべが両方揃っているのを両性花と呼ぶそうです。
ツユクサは両性花を先に咲かせ、果実をつくった後は、雌しべを成熟させずに花粉だけを出す雄花を咲かせています。(両性花を優遇し、堅実に子孫を繁栄させるわけ!)

そして午後には雌しべと雄しべが、だんだん螺旋状に巻き返ります。
これは昆虫が受粉しなかった場合でも、自花受粉をするためだそうです。(頭いい~!)
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次に、ツユクサの苞を観察!
・一番手前にアンテナのように突きでているのは、果実をもたない雄花が落ちた後の柄。
・前方にあるのが果実をもった両性花の花後。
・真ん中にあるのが、やはり果実をもった両性花の蕾ですが、花期のごく早い時期には閉鎖花といって、開花しないままの場合も多いそうです。
ここにも1個の受粉のみを、生かす知恵があります!
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この個体は、先端の花が果実をもたない雄花。
苞の中を観ると蕾が2つに果実が1つありますが、1つは果実をもたない雄花の蕾ということになります。07tuyu_m.JPG


この個体は、先端と奥に両性花の蕾があり、先端の蕾の下部に果実をもたない雄花の蕾が確認できます。
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この個体は、雄花のみで子孫繁栄の意思をもたない。(花粉だけ出して、両性花を助けている!)
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このように様々な個体を確認できるわけですが、何故こんな複雑な生態なのか??
優秀な個体だけが、優良な子孫を残すためのツユクサの様々な知恵なんですね~♪

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蕾は普通2~3個ついていて、数日おきに1個づつ花を咲かせるそうです。
また、まるで二枚貝のようなツユクサの苞は、開花するまで蕾をまもり、種子が熟すまで果実をしっかりと包み込み保護するわけです。
苞の中はいつも適度な湿度があり乾燥を防いでいて、まさに子宮のような役割をもっている!

実に頭良いでしょ?
みなさんも路傍で出逢ったら、賢いツユクサを観察してみてね♪

どっこい、ツユクサも健気に生きているんだ!
ありがとう、ツユクサ!!12tuyu_m.JPG




【ツユクサ】
露草、アオバナ(青花)、ボウシバナ(帽子花)とも。ツユクサ科ツユクサ属。日本、アジア東北部原産。






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Posted at 20:24 | 季節の草花 | COM(10) | TB(0) |